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Kennewickman-44


2012年4月21日。


野営をする場所として僕とフィルが目星を付けていたのは二か所あった。しかし一か所目のワルーラ州立公園はコロンビア川へと流れ込むウォラウォラ川を上った所にあるのだが、水の流れが早くて遡ることが出来ずに諦める。


下流へと進んだ先の二か所目はヨットハーバーだったが、上陸してその関係者にテントを張らして貰えないだろうかと頼んだところ、あっさり断られてしまった。


旅のペース配分としては午後3時頃までには上陸したかったのだが、野営場所を探しながらさらに下流へと漕ぎ進み、やっとのことで線路脇の空き地を見つけた時には、すでに午後七時半を回っていた。7時間カヤックに乗り続けて26キロメートル進んだ。クタクタに疲れていた。


四重連のディーゼル機関車が牽引する数キロメートルにも及ぶ貨物列車が、夜中にテントの10メートルほど脇を通過する。大音量の警笛が鳴り響き、激しく大地が揺れ、重い貨車が通過する轟音が渦巻き、地獄のようなありさまだった。だが跳ね上がるほどに驚かされながらも、その迫力は好きだった。

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